ロシア文学

ブルガーコフ『悪魔物語・運命の卵』(岩波文庫)私感 ※未完

◎悪魔物語 90ページくらいの作品ですぐ読めた。 ゴーゴリの作品に似ている。ゴーゴリ以後の姓に意味を持たせるロシア文学の伝統が受け継がれている(これは訳者の言葉だ)。現実と非現実がごちゃ混ぜになった、SFみたいな作品だ。こういう表現技法を「魔術的…

ドストエフスキー『白痴』(木村浩訳、新潮文庫)私感

※物語の核心に触れる重大なネタバレが存在する。未読者は注意されたい。なお、新潮文庫は背表紙のあらすじにモロに結末のネタバレをぶっ込んでくるため絶対に読んではいけない。 ・『白痴』がとてつもなく長くて退屈な小説であると感じる理由 長い、この小説…